ご家族や親族が亡くなってしまい、葬儀が終わった後には遺品整理をしなければならなくなります。
しかし遺品整理するにあたって注意しなくてはいけないことがあります。遺品整理を行う前に、相続問題や家族間のトラブルを避けるために、次の3つのポイントに注意する必要があります。
確認すべき点の1つ目として、遺品整理前に遺言などの確認をする必要があります。
遺言書には、故人の財産についての最終的な意思が残され書かれています。遺言書には法的効力があるので、遺言書の内容に従った方法で相続を行っていかなければなりません。
親族で遺品や遺産の話し合いができていたとしても、法的効力がある遺言書が見つかるとそこに明記されている方法で相続や遺品の処分をする必要がでてくるのです。
確認すべき点の2つ目は、遺品整理を一人で進めず相続人同士で遺品整理を行う日を決めることです。
勝手に一人の意思だけで遺品整理をすることは家族間のトラブルの元になる可能性があります。
自分にとっては不用品と考え処分した遺品でも、ほかの家族は形見として手元に残しておきたい大切な思い出のものだったということがあるかもしれません。
遺品はすべて相続財産なので、処分等行うには相続人である家族の確認が必要です。
確認すべき点の3つ目は、相続財産には資産だけでなく負債(借金)も含まれてきます。
故人が多くの負債(借金)を残していた場合、相続放棄という選択を検討することもできます。
遺品整理をして、遺品の形見分けや売却をしてしまうと相続放棄ができなくなってしまうので注意してください。相続遺産がどの程度あるのかの確認と相続人に相続放棄の意思があるのかを確かめ、相続放棄をしないことになったときのみ遺品整理を始めることをおすすめします。